第1章 必ずして欲しいローカルサーバーの冗長化
少なくとも2人以上でデータの共有をする場合はローカルサーバーを使用している会社(個人事業主)は多いと思います。現在はたとえひとりでも数台のデバイスを使用する上で欠かせない機器かもしれません。
サーバーを導入するとデータの安定運用と共有が可能なのはご存知の方も多いと思います。
サーバーだけでなくほとんどのPCやサーバーはハードディスクという記憶装置が使われています。これは数年前にGoogleがテストした結果からですがドライブの障害によるデータ損失は通常業務中も常にランダムに起こる可能性があり、いつ起こるかは予想不能です。
このようなアクシデントに対応するには共有データ用PCやローカルサーバー機へRAIDの導入を検討してください。
RAID(Redundant Array of Independent Disks)とは、ディスクの集合を組み合わせて1つのアレイに集約し、複数のディスク間で冗長性を持たせデータを保存できるようにする仕組みです。
これは例ですが最低でもRaid 1 と言う2つのディスクを使用したRaidを組めば、リアルタイムで2つのディスクがそれぞれに全く同じデータの最新コピーが格納され冗長性が確保されます。
冗長性を確保すればたとえ1つのディスクに障害が起こっても、データを回復することが可能です。ただしサーバーの管理者がいないと気づいた時には2つのドライブともダメージしていたという事もありますので油断は禁物です。
最近は高額なサーバーを導入しなくてもNAS(Network Attached Storage)という比較的費用対効果の高いハイパフォーマンスのデータ共有専用の機器もあります。
この機器はデータの状況などを確認できる機能がついているものも多く設定や運用が比較的容易なものもあります。(NASに関してはまた別の機会にもお話する予定です。)
さらに、最近では小さなネットワークやラップトップPCなどを中心にハードドライブよりも壊れにくいSSD(Solid State Drive)化もすすんでいます。
SSDは中でディスクが回転していないので衝撃や故障に強いと言われています。
さらに起動や書き込みスピード、動作スピードも上がるという2次的効果もあります。
しかし弱点もあり熱に弱いのと故障をするとデータの復帰はほぼ不可能な場合が多いです。
さらにまだまだ大容量なものは高額なのでサーバーではまだまだ費用対効果面を含めて考えないといけません。
しかしこれからはSSDがハードドライブに変わって主力ストレージになるでしょう。
次回はローカルサーバーのバックアップについて書きたいと思います。
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